CD 福島弘和 音楽と語りのための作品集 Vol.1「注文の多い料理店」:【2014年2月取扱開始】 [FMCD-1002]

CD 福島弘和 音楽と語りのための作品集 Vol.1「注文の多い料理店」:【2014年2月取扱開始】 [FMCD-1002]

販売価格: 1,800円(税別)

(税込: 1,980円)

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吹奏楽と言葉で紡がれる、宮沢賢治の世界

吹奏楽界で絶大な人気を誇る福島弘和。文学にも造詣の深い彼が音楽で彩る物語の世界。
第1弾となる今作は、言葉の魔術師宮沢賢治の独特の語り口が織りなす珠玉の童話4作品を集めました。
人間の浅ましさや自然がもたらす恵み、深く暗い孤独感、小さな命への賛歌・・・、日本文学史にその名を残す名作を、吹奏楽とともにお楽しみ下さい。

注文の多い料理店

2人の紳士が狩りの途中で道に迷い、山猫の罠にはまってしまい、山猫に食べられそうになるお話です。音楽では、2人の紳士を騙すために、高級料理店でいかにも流れていそうなBGM的な音楽を、山猫が想像(作曲)して紳士達に聴かせている設定で作曲しました(チェレスタで始まるフレーズ)。このフレーズは注文が増える度に変装(変奏)してゆきます。また、2人の紳士のテーマも2種類出てきて、会話をしている様に演奏しますので、その辺(2人の紳士の性格など)も注意して聴いて頂けると嬉しいです。この曲は2010年におおたウィンドオーケストラにより委嘱、初演されました。


やまなし

渓流にすむ、蟹の家族の日常の一部を垣間みた様なお話です。5月と11月の2部構成になっております。「クラムボン」が印象的ですが、賢治さんの造語とされていて音感な言葉なので曲は、「クラムボン」の言葉の印象で作りました。蟹の兄弟の会話や、後半の12月の「やまなし」の香りが広がる様な部分が伝わると良いなと思います。この曲は新アレグロ(発売元:(株)ユニバース)の曲集に入れるために「クラムボンはわらつたよ」として作曲した純粋な吹奏楽曲ですが、今回の企画のために、くり返しなどを設定し、語りを入れてみました。語りの文章は原文より少し短くしています。


よだかの星

みにくい「よだか」が虐げられている世の中から離れて、星になるお話です。報われないお話で最後まで聴くと疲れてしまう様な内容ですが、賢治さんの魅力の詰まったお話で多くの人の心を引きつけている作品だと思います。曲では、「よだか」が、星になるために、色々な星座に声をかけ、頼む場面が何回かあるのですが、文章には、「勇ましく」とか「うつくしく」など星座達が歌っている様子が描かれているので、曲では星座ごとに性格に合わせて歌い方を変えていますので、その辺りも聴いて頂けると嬉しいです。この曲は2012年におおたウィンドオーケストラにより委嘱、初演されました。


おきなぐさ

きれいに咲いた2本のおきなぐさの花が、その営みの中で「ひばり」と出会い、共に楽しく歌い、季節がめぐって2本の花が散って行く時は、花の命を「ひばり」が見届けると言うお話です。曲は「おきなぐさの歌」「ひばりの歌」「おきなぐさとひばりの歌」の3部構成になっていて、後半の「おきなぐさとひばりの歌」で2つの主題が交わる部分が自分的には気に入っている所です。この曲は2010年に足立ジュニア吹奏楽団の委嘱で純粋な吹奏楽曲として作った物を今回の企画に合わせくり返しなどを設定し、語りを入れてみました。

[1] 注文の多い料理店
  ナレーション:西川明(劇団民藝) 福島弘和 27:58
[2] やまなし(クラムボンはわらったよ)
  ナレーション:田辺政美(土気シビックウインドオーケストラ) 福島弘和 11:14
[3] よだかの星
ナレーション:西川明(劇団民藝) 福島弘和 28:13
[4] おきなぐさ
  ナレーション:田辺政美(土気シビックウインドオーケストラ) 福島弘和 10:55
演奏: 土気シビックウインドオーケストラ ( Toke Civic Wind Orchestra)
指揮: 加養浩幸 (Hiroyuki Kayou)

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