吹奏楽譜 Epitaphe 2011. 3.11  作曲/天野正道 [CAFUA-CWE-021]

吹奏楽譜 Epitaphe 2011. 3.11  作曲/天野正道 [CAFUA-CWE-021]

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2011.3.11を忘れない。
すべての日本人のための、“墓碑銘”

Épitaphe(エピタフ)とは、日本では「墓碑銘」と訳され、一般的には墓碑に刻み込まれた故人の名前、経歴文の事を指しますが、本来の意味は故人を忘れないために、生前の功績や生き様を頌えて墓碑に刻み込んだ詩の事です。

東北で生まれ育った人々は、その気候の影響でしょうか、忍耐強く、寡黙に、そしてある種の秘めやかさと優しさをもって、力強く生活をしています。
ですから今回のような最大級の不幸な出来事に対しても、冷静に対処していらっしゃいます。諸外国では必ず起きる暴動や略奪などもある種の連中の意に反して起こりませんでした。当たり前の事です。

今回数多くの人々が天に召されましたが、その一人一人、全ての方がかけがえのない存在でした。その功績を頌えてずっと記憶にとどめておくと同時に、残された我々が、暖かく、優しい気持ちになれますように、との願いを込めてこの作品を作りました。ですから過多な感情表現や技巧的フィギレーションなどを可能な限りそぎ落としています。

今回彼岸に旅立った方々の魂が平安でありますように。


合掌。


(天野正道)

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