CD 「嗚呼!」兼田　敏作品集 [BRAIN-BOCD-7404]

　2001年惜しまれながら逝去した兼田敏氏最後の作品集。死の８ヶ月前、氏自ら病魔をおしてリハーサルからレコーディングに参加。吹奏楽界へ最後のメッセージの一つとなったディスクは、氏の作品に対するアピールが詰まっている。1964年の処女作「若人の歌」から2000年完成の「組曲」まで氏の足跡がたどれる。
初録音５曲を含む全８曲は、高音質24bitレコーディングによって納められた。吹奏楽の重要なレパートリーとなっている「パッサカリア」をはじめ「嗚呼！」「交響的音頭」は、市音・木村のコンビによる名演の一つともいえる熱い演奏が収録された。
　1997年香川県第12回国民文化祭にて親友保科洋指揮で初演された「吹奏楽のためのディヴェルティメントⅡ」、軽快で洒落た最新作「吹奏楽のための組曲」は小編成でも演奏可能、重厚な仕上がりの「吹奏楽のためのバラードⅤ」すべてが管楽器を研究した緻密な計算がされた作品の数々だ。
1. 吹奏楽のためのパッサカリア 6：25 　
2. 吹奏楽のためのディヴェルティメントⅡ
　　　Ⅰ.Allegro con brio 3：14
3. 　　　Ⅱ.Lento espressivo 6：21 　 　　　
4. 　　　Ⅲ.Vivace giocoso 2：53 　 　　　
5. 　　　Ⅳ.Allegro energico 4：48 　 　　　
6. 吹奏楽のための楽章「若人の歌」 5：58 　 　　　
7. 嗚呼！ 4：22 　 　
8. 吹奏楽のための交響的音頭 5：47 　 　
9. 吹奏楽のための組曲
　　　1.プレリュード 3：47 　
10. 　　　2.ワルツ 2：47 　 　　　
11. 　　　3.間奏曲 4：03 　 　　　
12. 　　　4.終曲 3：48 　　　
13. 吹奏楽のためのバラードⅤ 9：41
14. 行進曲「わかくさ」 3：59
指揮/木村吉宏
演奏/大阪市音楽団